二重切開法手術を失敗しないために
二重切開法の修正手術に陥らないためには、初回の手術できちんと医師選びをすることが重要です。二重切開法で失敗した方から伺ったお話を反面教師としてまとめてみました。二重切開法を受ける前の注意点としてください。
知り合いの紹介には注意してください
他院修正で来院される方に、知り合いからの紹介で、執刀医を選択したという方が多く、驚かされます。手術が上手くいけば全く問題ないのですが、いろいろ悩んでいる時に知り合いから良い先生がいるからと紹介され、自分で確認することもなく、その先生にお任せしてしまい、その結果失敗するというパターンは避けてください。失敗しても知り合いからの紹介ということで、文句を言うこともできず、泣き寝入りしてしまうことも多いようです。
知り合いを紹介すると、手術料金の一部をキャッシュバックするクリニックがあるようです。そうは考えたくないのですが、紹介した理由がキャッシュバック目的であると思うと悲しくなります。クリニックの良い情報を得ると、得したような気分になり、飛びつきたくなる心理は分かります。しかし紹介された情報を鵜呑みにせず、知り合いの紹介は話半分に聞いて、自分で真偽を確かめる必要があります。
名医紹介サイトやアフィリエイトサイトには注意してください
「インターネットで紹介してもらった名医に手術してもらったのですが、希望と違うので再手術をしたいです。」と言われる方がいらっしゃいます。インターネット上には美容外科名医紹介サイト、美容相談サイトと言うサイトが存在します。その中には公平な情報提供は行わず、特定の契約クリニックのみに美容整形の患者を紹介して、治療料金の何割かをキックバックさせているサイトもあるようです。このようなサイトからの情報を鵜呑みにすることはリスクがあります。もちろん公平な立場で情報提供を行うサイトもありますので、医師を紹介してもらうことは間違いではありません。医師を紹介してもらったら、すべてをお任せするのではなく、自分で確かめ納得するまで話を聞いてから、治療をお願いしてください。
「○○地区にある美容外科クリニックの比較」「○○手術が上手いクリニックの比較」といった第3者的目線で書いてありますが、サイト内を読み進むと、特定のクリニックを称賛し、宣伝しているというサイトが存在します。これをアフィリエイトサイトと言って、このサイトを通して契約するとアフィリエイターと言うサイト運営者にキャッシュバックが発生したり、クリニックが直接アフィリエイトサイトを運営したりする形態をとっています。アフィリエイトサイトから情報を得ることは全く問題ありません。しかしアフィリエイトサイトは特定クリニックの宣伝サイトですので、その旨十分理解して、トラブルに会わないよう注意してください。
このように、インターネット上には、ステルスマーケティングと言って、消費者に宣伝と思われないように巧妙に宣伝行為を行う手法が導入されています。親切な第3者を装う、巧妙な宣伝には注意が必要です。思わぬ落とし穴に引っかからないように注意してください。
口コミを鵜呑みにしてはいけません
「口コミが良かったのでそのクリニックを選んだのですが、上手くいきませんでした。」というお話を聞くことがあります。クリニック選びを行う際に、そのクリニックの口コミを参考にすることがあります。これは当然の心理ですが、その際には口コミは匿名で、いくらでも創作することができることを十分わかって読んでください。口コミ内には、自分たちのクリニックを称賛する自演行為や、ライバル店をけなす嫌がらせを行っている場合があるからです。最近では口コミを投稿してくれる業者も存在するようです。ですから口コミにより、情報操作をすることも可能です。すべての口コミが嘘だと言うことではありません。口コミを読むときは、少なくとも鵜呑みにすることなく、話半分に考え、最終的には自分が見聞きした情報を元に自分で判断することが重要です。
二重切開法他院修正手術
術前
術後7日目
27歳、女性。部分切開二重手術失敗、二重の幅を狭くする手術
某美容外科で埋没法と部分切開法を行った症例です。ありえないほど幅の広い二重になり、とても不自然であるために修正を希望されました。極太の二重ラインが設定され、目が眠そうであるために、二重の幅を狭くして、目がパッチリ開くようにしました。最近は幅広ラインを希望される方が多いのですが、あまりにも太くすると不自然な極太ラインになってしまうことがあります。目の開きが悪く印象が悪くなってしまいます。ライン幅を広げる手術は簡単で、何処のクリニックでも引き受けてもらえますが、幅を狭くする手術は難易度が高く引き受けてもらえません。幅広二重を作りたい場合には不自然にならないように、経験豊富な名医にお願いすることが大切です。